Borrowed Landscape Japan(BLJ)
ワークショップ「Borrowed Landscape - Morishita studio」参加者募集中!
2011年10月、ベルギーと日本のアーティストによる住宅展示場でのパフォーマンスで話題を呼んだBLJの『Borrowed Landscape-Yokohama(横浜借景)』。このプロジェクトの第2弾となる新作公演に先駆け、伝統的な日本庭園の造園技法〈借景〉の概念を用いた「Borrowed Landscape Project」の体験ワークショップを、8/10-11に森下スタジオにて開催します。
講師は、非演劇空間におけるプロジェクトを世界各国で展開するベルギー・ブリュッセル拠点のアーティストユニット「firldworks」(旧名・deepblue)の芸術監督であり、このプロジェクトのコンセプト・演出を手がけるハイネ・アヴダル&篠崎由紀子。
このワークショップでは、会場となる森下スタジオの空間や環境を観察し、それらを身体的な感覚で僅かにゆがめ、ずらし、拡張することで空間をどのように変化させることができるか、を試みます。自分自身と他者、自分たちを取り巻く身近な環境を新しい視点で捉え直すワークショップです。
経験不問、どなたでも参加できます。ご参加、お待ちしています!
【ワークショップ•ノート】
ー空間/環境にどのように身体が反応し、適応するのかを観察する。
ー空間の役割、コード、慣習を考え、その中での 自分の位置づけを考える。
ー空間にとけ込むこと、同化すること。
ー空間から浮きたつこと、異化すること。
ー演じるとき、アクションを行なっている時の状態(state)と、演じていない時の状態の比較。
ー時間のずらしかた、編集の仕方を工夫する。
ーノンヒエラルキーなアプローチ。
ー「からだの動き」だけではなく、「空間に携わっているものすべての動きを追求する。
ー偶然(つい、うっかり、なんとなく)と必然(意図的に、計算した上で)を両方取り入れる。
【ワークショップ募集概要】
日時:8月10日(金)・11日(土)19:00 - 21:30
会場:森下スタジオ(東京都江東区森下3-5-6)
参加費:5,000円(2日間通し)
講師:ハイネ・アヴダル、篠崎由紀子、BLJメンバー
定員:10名(先着順受付)
予約・お問い合わせ:E-mail: info@borrowed-landscape.jp
*件名「横浜借景WS参加希望」と明記の上、本文に「お名前(氏名・ふりがな)、連絡先(メールアドレス・電話番号)」を明記の上、お送りください。
主催:Borrowed Landscape Japan、NPO法人Offsite Dance Project
助成:公益財団法人セゾン文化財団、Norwegian art council、Flemish authorities、Norwegian Ministry of Foreign Affairs
講師紹介:
アヴダルと篠崎は、2008年から非演劇空間におけるプロジェクト「Field Works」を開始。ヨーロッパを中心に11カ国19都市の森の中や、レンタルオフィス、銀行、ホテル、アートセンターや劇場の事務局、設計事務所などで上演し、高い評価を得ている。2011年2月に横浜で日本初演した『Field Works-office』で「Borrowed Landscape Project」を着想し、共演した日本のアーティストとプロジェクトチーム「Borrowed Landscape Japan(BLJ)」を結成。
詳細・公演情報:
http://borrowed-landscape.jp/2012/
2012年8月3日金曜日
2012年7月25日水曜日
「We dance 横浜2012」:チケット予約受付中!
第5回目を迎える「We dance」。KAATが新たに開始する「KAFE9」との共同開催で、9/22-23に開催します。特設サイトもオープン!
Dance Community Forum#5 「We dance 横浜2012」
http://www.wedance.jp/2012_yokohama/
お得なパスポートを限定販売しています。ご予約はお早めに!
Dance Community Forum#5 「We dance 横浜2012」
http://www.wedance.jp/2012_yokohama/
お得なパスポートを限定販売しています。ご予約はお早めに!
横浜借景#2:チケット予約受付中!
8/22-26の「Borrowed Landscape-Yokohama#2(横浜借景)」の特設サイトがオープン!オンラインチケット予約も開始しています。
http://borrowed-landscape.jp/2012/
6月開場した超高層オフィスビル・みなとみらいグランドセントラルタワーの商業モール「M/Mグランドセントラルテラス」が舞台となります。各回定員15名のパーソナルなパフォーマンス体験をお楽しみください。
http://borrowed-landscape.jp/2012/
6月開場した超高層オフィスビル・みなとみらいグランドセントラルタワーの商業モール「M/Mグランドセントラルテラス」が舞台となります。各回定員15名のパーソナルなパフォーマンス体験をお楽しみください。
DANCE TRUCK PROJECT:チケット予約受付中!
9/7-9の「DANCE TRUCK PROJECT」の特設サイト、7/10にオープンしました!
オンラインチケット予約も開始しています。
http://dance-truck.jp/
日替わりプログラムとなってますので、「Program」ページをご覧のうえ、お早めにお申し込みください。
サイトのカバー写真は、ポートランドの芸術祭「TBA Festival 2011」で、アトランタのNPOが企画した「DANCE TRUCK」における東野祥子さんのパフォーマンスです。日本初開催となる本公演では、港湾都市・横浜らしいロケーションも楽しめます。
お楽しみに!
オンラインチケット予約も開始しています。
http://dance-truck.jp/
日替わりプログラムとなってますので、「Program」ページをご覧のうえ、お早めにお申し込みください。
サイトのカバー写真は、ポートランドの芸術祭「TBA Festival 2011」で、アトランタのNPOが企画した「DANCE TRUCK」における東野祥子さんのパフォーマンスです。日本初開催となる本公演では、港湾都市・横浜らしいロケーションも楽しめます。
お楽しみに!
2012年7月15日日曜日
7/16:中野ネロ、いよいよ明日!
世田谷美術館の「中野ネロ」が、講堂でのリハーサルが始まっています。お得なセット券(公演+展覧会チケット)のご予約は本日まで。公演のみのチケット(1,000円)は当日先着順にて受付・販売します。ご来場をお待ちしています。
「村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する」関連企画
中野成樹+フランケンズ「現在に『スカートをはいたネロ』を試演する」
2012年7月16日(月・祝) 13:00/15:00/17:00開演(開場は各回15分前)
世田谷美術館 講堂
構成・演出:中野成樹
出演:福田毅、竹田英司、野島真理、石橋志保、斎藤淳子、小泉真希、北川麗
企画担当:塚田美紀(世田谷美術館)
キュレーション:岡崎松恵(NPO法人Offsite Dance Project)
運営協力:加藤弓奈、麻上しおり、宮北剛毅
写真記録:森日出夫
映像記録:藤井光
主催:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷美術館
企画協力:NPO法人Offsite Dance Project
※お詫びと訂正:演出上の都合により、出演者を一部変更しています。ご了承ください。
「村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する」関連企画
中野成樹+フランケンズ「現在に『スカートをはいたネロ』を試演する」
2012年7月16日(月・祝) 13:00/15:00/17:00開演(開場は各回15分前)
世田谷美術館 講堂
構成・演出:中野成樹
出演:福田毅、竹田英司、野島真理、石橋志保、斎藤淳子、小泉真希、北川麗
企画担当:塚田美紀(世田谷美術館)
キュレーション:岡崎松恵(NPO法人Offsite Dance Project)
運営協力:加藤弓奈、麻上しおり、宮北剛毅
写真記録:森日出夫
映像記録:藤井光
主催:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷美術館
企画協力:NPO法人Offsite Dance Project
※お詫びと訂正:演出上の都合により、出演者を一部変更しています。ご了承ください。
2012年6月29日金曜日
8/9:杉田劇場のコミュニティプログラムに参加します。
コミュニティプログラムを推進する杉田劇場との初の共同事業。同劇場が毎月開催しているロビーパフォーマンスに東野祥子さんが登場します。終演後は、のびのび保育園児のワークショップも開催します。
日時:2012年8月9日(木)10:30-10:45
会場:杉田劇場(磯子区民文化センター)ロビー
料金:無料
アーティスト:東野祥子/川上暁子、梶本はるか
主催:杉田劇場(磯子区民文化センター) Tel.045-711-1212
後援:横浜アーツフェスティバル実行委員会
企画協力:新杉田のぼのび保育園(社会福祉法人あらぐさ会)、NPO法人Offsite Dance Project
2012年6月17日日曜日
Offsite Dance Project 2012.8-9月:開催告知
横浜市が開始するダンスのアートフェス「Dance Dance Dance @ Yokohama 2012」に合わせて、市内各所でさまざまなプロジェクトを展開します。ご期待ください!
【詳細・オンライン予約▶7月15日 10:00〜 各特設サイトにて 】
Borrowed Landscape-Yokohama #2 横浜借景
8.22[Wed]-8.26[Sun]M/Mグランドセントラルテラス
borrowed-landscape.jp
ハイネ・アヴダル/篠崎由紀子/柴 幸男/ファブリス・モワネ/小浜正寛/神村 恵/社本多加/川口隆夫/長内裕美
昨年、住宅展示場でのパフォーマンスで好評を得たBLJの新作。舞台は、みなとみらい地区の新しい超高層オフィスビル・グランドセントラルタワーの商業モール「M/Mグランドセントラルテラス」。観客は15人ずつ25分、インストラクションをもとに館内を巡る。日常をやや拡張した身体や音、そして本作初参加の柴幸男によるオリジナルテキストの言葉が現実と混じり合い、「虚」と「実」の間を往来するパフォーマンス体験。
DANCE TRUCK PROJECT
9.7[Fri]-9.9[Sun]横浜中心部の港湾地区 某所
dance-truck.jp
伊東篤宏/off-nibroll/神村 恵/篠崎芽美/白井 剛/田畑真希/鉄割アルバトロスケット/灰野敬二/東野祥子/ほうほう堂/山川冬樹/R領域/斉藤洋平/藤本隆行、他
トラックの後部を使用するモバイルの「ダンス・トラック・プロジェクト」。港湾都市・横浜の水際に、ダンスを軸に、美術や映像、照明のインスタレーション、LIVE演奏/DJなど、3日間出現する特設の異空間。ポートランドの総合芸術祭「TBAフェスティバル2011」で同プロジェクトに参加した東野祥子とOffsite Dance ProjectとのCo.キュレーションにより、2009年に米国アトランタのNPOと連携し、日本初開催。
Dance Community Forum#5/「KAFE9」共同開催
We dance 横浜2012
9.22[Sat]-9.23[Sun]KAAT神奈川芸術劇場
wedance.jp
白神ももこディレクション nottDance
「コンテンポラリーダンスなんて、不本意のかたまりだ!」
井上大輔/神里雄大/旅居(鳴海康平+阿竹花子)/村本すみれ/木ノ下裕一
黒沢美香「lonely woman」/池浦さだ夢「Dis/Respect for you」/他
アーティストの創造意欲とエネルギーの求心力でコンテンポラリーダンスの活性化を目指し、2009年から毎年開催のダンス・コミュニティ・フォーラム(横浜・京都)。5回目を迎える今回は白神ももこディレクションを中心に、ダンスと演劇との身体性の交換、即興をテーマとしたダンスの実験的な試み、そして教育現場におけるダンスの多様な試みで、いまあるダンス状況に揺さぶりをかける!
【詳細・オンライン予約▶7月15日 10:00〜 各特設サイトにて 】
Borrowed Landscape-Yokohama #2 横浜借景
8.22[Wed]-8.26[Sun]M/Mグランドセントラルテラス
borrowed-landscape.jp
ハイネ・アヴダル/篠崎由紀子/柴 幸男/ファブリス・モワネ/小浜正寛/神村 恵/社本多加/川口隆夫/長内裕美
昨年、住宅展示場でのパフォーマンスで好評を得たBLJの新作。舞台は、みなとみらい地区の新しい超高層オフィスビル・グランドセントラルタワーの商業モール「M/Mグランドセントラルテラス」。観客は15人ずつ25分、インストラクションをもとに館内を巡る。日常をやや拡張した身体や音、そして本作初参加の柴幸男によるオリジナルテキストの言葉が現実と混じり合い、「虚」と「実」の間を往来するパフォーマンス体験。
DANCE TRUCK PROJECT
9.7[Fri]-9.9[Sun]横浜中心部の港湾地区 某所
dance-truck.jp
伊東篤宏/off-nibroll/神村 恵/篠崎芽美/白井 剛/田畑真希/鉄割アルバトロスケット/灰野敬二/東野祥子/ほうほう堂/山川冬樹/R領域/斉藤洋平/藤本隆行、他
トラックの後部を使用するモバイルの「ダンス・トラック・プロジェクト」。港湾都市・横浜の水際に、ダンスを軸に、美術や映像、照明のインスタレーション、LIVE演奏/DJなど、3日間出現する特設の異空間。ポートランドの総合芸術祭「TBAフェスティバル2011」で同プロジェクトに参加した東野祥子とOffsite Dance ProjectとのCo.キュレーションにより、2009年に米国アトランタのNPOと連携し、日本初開催。
Dance Community Forum#5/「KAFE9」共同開催
We dance 横浜2012
9.22[Sat]-9.23[Sun]KAAT神奈川芸術劇場
wedance.jp
白神ももこディレクション nottDance
「コンテンポラリーダンスなんて、不本意のかたまりだ!」
井上大輔/神里雄大/旅居(鳴海康平+阿竹花子)/村本すみれ/木ノ下裕一
黒沢美香「lonely woman」/池浦さだ夢「Dis/Respect for you」/他
アーティストの創造意欲とエネルギーの求心力でコンテンポラリーダンスの活性化を目指し、2009年から毎年開催のダンス・コミュニティ・フォーラム(横浜・京都)。5回目を迎える今回は白神ももこディレクションを中心に、ダンスと演劇との身体性の交換、即興をテーマとしたダンスの実験的な試み、そして教育現場におけるダンスの多様な試みで、いまあるダンス状況に揺さぶりをかける!
「スクール・オブ・ダンス」6月から開始します
NPO法人Offsite Dance Projectは、学校教育とアートをつなぐ芸術文化教育プログラム「横浜市芸術文化教育プラットフォーム」と今年開催される「Dance
Dance Dance @ YOKOHAMA 2012 」と連携し、2012年6月から半年間にわたり、小学校でのダンスの授業を重点的に応援する「スクール・オブ・ダンス」のコーディネートをしています。
2012年12月1日に開催される「はまっ子スポーツウェーブ
第52回横浜市立小学校体育実技発表会(会場:横浜文化体育館)」で表現リズム遊び/表現運動の発表を行う予定の市内6校で、トップアーティストたちが授業を応援します。今回の授業を通し、自由な発想を導き、豊かな感性を育てることで、子どもたちの学習活動をより豊かなものにするよう応援するとともに、「はまっ子スポーツウェーブ」の作品創作に繋がるキーとなる多様な方法を実践します。
■開催概要
会場:市内各小学校
開催日:2012年6月より順次開始
参加:市内6校の児童
担当アーティスト:黒田育世、黒沢美香、伊藤千枝、矢内原美邦、Co.山田うん、東野祥子
コーディネート:NPO法人 Offsite Dance Project 岡崎松恵/スタッフ:川上暁子、松岡綾葉、梶本はるか
企画協力:NPO法人 Offsite Dance Project
TEL&FAX:045-325-0414
メール: toiawase@y-platform.org
■プログラム
学校名
|
区
|
学年/クラス
|
アーティスト
|
実施予定日
|
|
1
|
瀬谷さくら
|
瀬谷
|
6年生/2クラス
|
矢内原美邦
|
6/18, 9/6, 9/13, 9/20, 9/27, 10/30
|
2
|
長津田
|
緑
|
4年生/1クラス
|
黒沢美香
|
6/20, 10/15, 10/19, 10/26, 11/2, 11/7
|
3
|
元石川
|
青葉
|
5年生/4クラス
|
東野祥子
|
6/27, 7/3, 9/11, 9/12, 9/18, 11/6
|
4
|
西寺尾
|
神奈川
|
1年生/2クラス
|
Co.山田うん
|
7/6, 7/13, 10/9, 10/10, 10/11, 10/12, 11/21
|
5
|
荏田南
|
都筑
|
5年生/1クラス
|
黒田育世
|
7/10, 9/19, 9/21, 9/26, 9/28, 11/20
|
6
|
小田
|
金沢
|
1年生/4クラス
|
伊藤千枝
|
7/11, 7/13, 9/6, 9/7, 9/10, 10/23, 10/31
|
2012年5月24日木曜日
「村山知義の宇宙」展 関連企画 :中野成樹+フランケン
7月16日「現在に『スカートをはいたネロ』を試演する」予約受付中!
「前衛」運動の旗手、村山知義の初の回顧展における関連企画として、代表的な戯曲『スカートをはいたネロ』を取り上げ、村山の演劇人としての側面に迫る注目の企画!
1924 年、築地劇場『朝から夜中まで』の舞台装置で好評価を得た村山は、その後歌舞伎役者の河原崎長十郎らと劇団「心座」を立ち上げ、演劇人としての活動を本格 化、またプロレタリア文化活動に傾倒していきます。『スカートをはいたネロ』は、その渦中にある1927(昭和2)年に書かれた人形芝居で、26歳の村山 が作・演出・装置を手がけました。物語は、18世紀後半のロシア帝国の冷酷無慈悲な女帝を描くことで、身分制社会の構造を批判する内容になっています。
本 企画は、村山が生きた時代の表現活動の根底にあった問い=「いま(コンテンポラリー)の表現とは何か」を、同じ精神で現代演劇に切り込んでいる演出家・中 野成樹(なかのしげき)によって浮かび上がらせる試みです。中世・近代の"名作翻訳劇"を、「誤意訳」という独自の戯曲解釈と現代のリアルな身体で現代演 劇として再生し、注目を集める中野。台本を忠実に用いながらも、音楽性あふれる構成とシンプルな美術により、エレガントにしてポップに仕立て上げ、多くの 演劇ファンを魅了しています。今回は、自らのカンパニー「中野成樹+フランケンズ」を率いて試演します。ぜひ展覧会と併せてご覧下さい。世田谷美術館の ウェブサイトから、お得なセット券 (公演+展覧会チケット)をご予約いただけます。
■「村山知義の宇宙」展 関連企画
中野成樹+フランケン
「現在に『スカートをはいたネロ』を試演する」
「前衛」運動の旗手、村山知義の初の回顧展における関連企画として、代表的な戯曲『スカートをはいたネロ』を取り上げ、村山の演劇人としての側面に迫る注目の企画!
1924 年、築地劇場『朝から夜中まで』の舞台装置で好評価を得た村山は、その後歌舞伎役者の河原崎長十郎らと劇団「心座」を立ち上げ、演劇人としての活動を本格 化、またプロレタリア文化活動に傾倒していきます。『スカートをはいたネロ』は、その渦中にある1927(昭和2)年に書かれた人形芝居で、26歳の村山 が作・演出・装置を手がけました。物語は、18世紀後半のロシア帝国の冷酷無慈悲な女帝を描くことで、身分制社会の構造を批判する内容になっています。
本 企画は、村山が生きた時代の表現活動の根底にあった問い=「いま(コンテンポラリー)の表現とは何か」を、同じ精神で現代演劇に切り込んでいる演出家・中 野成樹(なかのしげき)によって浮かび上がらせる試みです。中世・近代の"名作翻訳劇"を、「誤意訳」という独自の戯曲解釈と現代のリアルな身体で現代演 劇として再生し、注目を集める中野。台本を忠実に用いながらも、音楽性あふれる構成とシンプルな美術により、エレガントにしてポップに仕立て上げ、多くの 演劇ファンを魅了しています。今回は、自らのカンパニー「中野成樹+フランケンズ」を率いて試演します。ぜひ展覧会と併せてご覧下さい。世田谷美術館の ウェブサイトから、お得なセット券 (公演+展覧会チケット)をご予約いただけます。
■「村山知義の宇宙」展 関連企画
中野成樹+フランケン
「現在に『スカートをはいたネロ』を試演する」
構成・演出:中野成樹
出演:村上聡一、福田毅、竹田英司、田中佑弥、洪雄大、野島真理、石橋志保、斎藤淳子、小泉真希、北川麗
キュレーション:岡崎松恵(NPO法人Offsite Dance Project)
主催:公益財団法人せたがや文化財団世田谷美術館
企画協力:NPO法人Offsite Dance Project
企画協力:NPO法人Offsite Dance Project
日時:2012年7月16日(月・祝) 13:00/15:00/17:00開演(開場は各回15分前)
会場:世田谷美術館 講堂(各回150名)
参加費:ホームページ限定予約(公演+展覧会チケット)=1300円/当日(公演のみ)=1000円/当日の展覧会チケットをお持ちの方=500円
チケット予約フォームはこちら:
2012年3月2日金曜日
「We dance 京都2012」のサイトで、もうひとつのフォーラムをオープン
京都からの「舞台芸術における創造的場の構築」を目指し、去る2月3日・4日に開催した第4回ダンスコミュニティ・フォーラム「We dance 京都2012」。たくさんのお客様にご来場いただき、大変な盛り上がりのうちに幕を閉じました。
きたまりのディレクションのもとで、世代やジャンルを越えてアーティスト同士が初の共同製作に取り組んだトライアルの数々。これらの活動が一過性に終わることなく、次の展開に繋がることを期して、websiteに新しいページ「FORUM」をオープンしました。
トークセッションや参加者のメッセージ、舞台写真などを掲載しています。日々進化中ですが、もうひとつのフォーラムとして、今後を注視してください。
http://www.wedance.jp/2012/
次回、第5回目を迎える「We dance」は、横浜市が新たに開始するダンスフェスティバル「Dance Dance Dance @ Yokohama 2012」に合わせて、2012年9月に本拠地横浜にて開催します。
きたまりのディレクションのもとで、世代やジャンルを越えてアーティスト同士が初の共同製作に取り組んだトライアルの数々。これらの活動が一過性に終わることなく、次の展開に繋がることを期して、websiteに新しいページ「FORUM」をオープンしました。
トークセッションや参加者のメッセージ、舞台写真などを掲載しています。日々進化中ですが、もうひとつのフォーラムとして、今後を注視してください。
http://www.wedance.jp/2012/
次回、第5回目を迎える「We dance」は、横浜市が新たに開始するダンスフェスティバル「Dance Dance Dance @ Yokohama 2012」に合わせて、2012年9月に本拠地横浜にて開催します。
2012年2月15日水曜日
2/17、TPAM in Offsite Dance Project
TPAM in Yokohama 2012に、ちょこっと参加しています。
TPAMパスホルダーの方は、無料です。ぜひご参加ください。
A part of 24-hour live/performance at ZOU-NO-HANA Terrace
Offsite Dance Project
Featuring Takao Kawaguchi, Momoko Shiraga, and Yoko Higashino
川口隆夫、白神ももこ、東野祥子
NEW MOVES NEW VOICES of Japan today
Feb 17 (Fri) 21:00-21:30, 22:00-22:30
ZOU-NO-HANA Terrace
Admission free for TPAM Pass holders
21:00-21:30
Takao Kawaguchi
“Reviewing My Own -- a lecture performance on performance TABLEMIND”
performance and video: Takao Kawaguchi
I talk about my own performance in which I talk about myself.
Can one's personal issues be relevant to others? Can a lecture performance on one's work be more than just a video presentation?
TABLEMIND is Takao Kawaguchi's solo performance, premiered in February 2011 at Kawasaki Art Center, Kanagawa, Japan,
22:00-22:30
Yoko Higashino “Solo--Rituals#7”
choreograph and performance: Yoko Higashino / Sound: Toshio Kajiwara
Momoko Shiraga “------ a period” work in progress
choreograph and direction: Momoko Shiraga
performance: Yu Kitagawa, Rie Usui, Aiko Kimura
Curator: Matsue Okazaki, Offsite Dance Project
24L/P - MID RAW - の詳細はこちら:
主催:ルフトツーク、国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2012 実行委員会
協力:象の鼻テラス
TPAMパスホルダーの方は、無料です。ぜひご参加ください。
A part of 24-hour live/performance at ZOU-NO-HANA Terrace
Offsite Dance Project
Featuring Takao Kawaguchi, Momoko Shiraga, and Yoko Higashino
川口隆夫、白神ももこ、東野祥子
NEW MOVES NEW VOICES of Japan today
Feb 17 (Fri) 21:00-21:30, 22:00-22:30
ZOU-NO-HANA Terrace
Admission free for TPAM Pass holders
21:00-21:30
Takao Kawaguchi
“Reviewing My Own -- a lecture performance on performance TABLEMIND”
performance and video: Takao Kawaguchi
I talk about my own performance in which I talk about myself.
Can one's personal issues be relevant to others? Can a lecture performance on one's work be more than just a video presentation?
TABLEMIND is Takao Kawaguchi's solo performance, premiered in February 2011 at Kawasaki Art Center, Kanagawa, Japan,
22:00-22:30
Yoko Higashino “Solo--Rituals#7”
choreograph and performance: Yoko Higashino / Sound: Toshio Kajiwara
Momoko Shiraga “------ a period” work in progress
choreograph and direction: Momoko Shiraga
performance: Yu Kitagawa, Rie Usui, Aiko Kimura
Curator: Matsue Okazaki, Offsite Dance Project
24L/P - MID RAW - の詳細はこちら:
http://www.luftzug.net/24lp/
主催:ルフトツーク、国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2012 実行委員会
協力:象の鼻テラス
2012年2月14日火曜日
旧小坂邸・黒沢美香ソロダンス「鳥日」公演のレビュー
「鳥日」公演では、多くのご来場ありがとうございました。
本公演のレビューがDANCE CUBEに掲載されました(文:関口紘一氏)。
http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-tokyo/tokyo1202i.html
本公演のレビューがDANCE CUBEに掲載されました(文:関口紘一氏)。
http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-tokyo/tokyo1202i.html
2012年1月21日土曜日
『Borrowed Landscape – Yokohama(横浜借景)』のレビュー
韓国のダンス誌『MOMM』12月号に、本公演のレビューが掲載されました。武藤大祐さんの連載Foreign Desk」第11回より(朝鮮語、ソ・リナ訳)。韓国の大手書店などにて販売中。
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日常の喪失——『横浜借景』
文:武藤大祐(ダンス批評)
10月末、国内外のダンサーや振付家が中心となって『Borrowed Landscape – Yokohama(横浜借景)』というサイトスペシフィック作品が上演された。会場は、横浜の住宅展示場にあるモデル住宅の一つで、観客は一回に15人しか入れない。
ベルギーに拠点を置くハイネ・アヴダル(Heine Avdal)と篠崎由紀子は、今年2月にも横浜で『Field Works-office』という作品を上演している。この時の会場はオフィスビルの一室で、実際に通常業務が行なわれている中で展開されるインスタレーション・パフォーマンスだった。筆者は見ることができなかったのだが、通常勤務中の社員たちとパフォーマーが入り混じり、観客はわずか数名のみというこの「フィールドワーク」はいかにも刺激的なアイディアである。それに対し、今回の『横浜借景』は実際に人が住んでいる住宅ではない。家具や日用品を使いながら日常と虚構の境界で戯れるようなパフォーマンスなのだろう、との予測は容易に立つが、やはり住宅展示場のモデル住宅という点に物足りなさを感じる。本当に誰かが生活している家を使うことは難しかったのだろうか。——しかし実際に会場に着いてみると、まったく違う感情が湧き起こってきた。
住宅展示場は駅から徒歩10分ほどのところで、殺風景な商業ビルなどに隣接した敷地に、意匠を凝らしたモデル住宅が居並ぶ。開演前に、家々を眺めながら少し歩き回ってみた。レンガ造りの壁に巨大なガラスが大胆にはめ込まれていたり、モダンな間取りに贅沢な和室が組み合わされていたり、お洒落なカフェのようなテラスが設けてあったり、一軒一軒のデザインはほとんど無邪気ともいえるほどの、「理想の住まい」への夢と憧れに満ちている。モデル住宅とは、予算や周辺環境などによって妥協を強いられる実際の建築とは異なり、住まいに対する人々の希望や欲望を極端なまでに凝縮して見せるものなのだ。
しかしこうした「理想的な」家々の輝かしく誇らしげですらある佇まいが、不毛な絵空事として感じられてしまったとしても、それは決して筆者の主観ではないだろう。3月11日のあの震災を経験し、そして今なお原発事故の脅威にさらされ続けているわれわれは、こうした無邪気な「理想」の展示を前にして、虚しさを覚えずにはいられない。安心して住まうことのできる「家」などという場所のイメージを、われわれはもう持てなくなっているのである。あの日から半年以上が経ち、ようやく余震は終息しつつあるものの、土壌や食物の放射能汚染が広がっているニュースは毎日報じられ、不安はいや増すばかりだというのに、被災地を除けばあたかも元の日常生活が取り戻されたかのような錯覚さえ生み出されている。政府やマスメディアによる巧妙な演出がいかに効果的に働いているとはいっても、こんな状況下で「理想の住まい」などというものに本気になれる人はいないはずである。これこそまさにわれわれの直面している現実なのだ。
会場となる住宅の広々とした玄関に足を踏み入れると、部屋や廊下のあちこちに人がいて、凍りついたように停まっている。テーブルで乾杯をしている男女、ソファで新聞を読む男、台所で料理をしている女、など。カチコチという時計の音だけが響いている。いくつもの部屋の中を見て回っていると、やがて料理をする音や、話し声などが少しずつ聞こえ始め、パフォーマーたちもゆっくり動き出す。階段をゆっくり降りてくる男、窓の外をのぞき込む女、トイレに入ってうずくまる男。静まり返ってはいるが、生活音が建物の中のあちこちに置かれているらしいスピーカーから時折聞こえてくる。観客はパフォーマーたちの動きを追ったり、音の聞こえてくる方へ移動したりしつつ、部屋や廊下などの空間を味わい、無言の人々が演じる日常生活の断片を見る。少女のようなワンピースを着たダンサーは子供部屋で一心不乱にお絵かきをしている。スーツ姿の男が赤ん坊の人形をもって来て、半屋外に作り付けられた贅沢なジャグジーで体を洗ってやる。台所で料理をしていた女はベッドルームに移動して、どういうわけか顔を手で覆いながら徐々に激しく暴れ始め、錯乱状態に陥って部屋の隅にうずくまる。テラスで他愛もない口喧嘩をし始める男女は、自分のセリフを、紙で作ったマンガの吹き出しのようなものを自分で頭上に掲げることによって示す。
パフォーマーたちの演技は、一見すると日常動作に近いが、しばしばマンガ的に誇張された無言の身振りでもあり、生々しいリアルさと芝居がかった虚構性の絶妙なあわいにある。そしてそれは、建物自体に充満する作り物めいた「日常」の雰囲気とも見事に呼応している。つまりモデル住宅が、現実の住居というよりもむしろ住居に対するわれわれのイメージや欲望を凝縮して映し出してみせるシミュラークル(simulacre)であるように、彼ら彼女らの演技もまた、瑣末な日常を生々しくリアルに提示するのではなく、日常生活についてわれわれがどのようなイメージを抱き、どのような欲望を抱いているかを凝縮して提示するシミュラークルに他ならないのである。
やがてテラスに隣接したバーで音楽がかかると、全員がそこに集まってきて、踊ったり、酒を飲んでふざけ合ったり、のパーティーが始まる。ひとしきりの騒ぎが終わると、パフォーマーたちは一人ずつ階段を降りて去っていくのだが、観客もそれを追って階下に移動すると、そこにはもう誰もいない。リビングも台所も風呂場ももぬけの殻で、ただ空虚な時間が流れ続けているばかりだ。しかし室内には、人々の気配が残っているように感じられる。もういなくなってしまった人々の痕跡、記憶、そしてそれを包み込むようにして支える「家」という空間だけが、静かに持続している。それは不意を突くようにして訪れた、メランコリックな光景だった。津波によって消えた町、あるいはゴーストタウンになってしまった福島の町の中に佇んでいるような、あるいはまた、被災地から遠く離れたわれわれの日常生活の根底が突如として剥き出しになって現れたような、そんな瞬間だった。
アヴダルと篠崎の『横浜借景』は、われわれの日常的な生のありよう、すなわち今まで(3月11日まで)当たり前のように過ごして来た日々の営みがどのようなものであったか、そして「日常」なるものに対してわれわれが漠然と抱いてきた安心感と依存とを、はっきりと対象化して見せてくれた。当分の間、われわれが安心して過ごすことのできる「日常」などは訪れないだろう。物理的条件ばかりではない。むしろ「日常」をめぐるわれわれのイメージや欲望をこそ、変えなければならない。そしてその可能性は今まさに開かれているともいえるのだ。
『Borrowed Landscape – Yokohama(横浜借景)』
2011年10月28日〜11月1日
会場:横浜ホームコレクション内「ハウゼ」モデルホーム
公演の詳細はこちら↓
http://borrowed-landscape.jp
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日常の喪失——『横浜借景』
文:武藤大祐(ダンス批評)
10月末、国内外のダンサーや振付家が中心となって『Borrowed Landscape – Yokohama(横浜借景)』というサイトスペシフィック作品が上演された。会場は、横浜の住宅展示場にあるモデル住宅の一つで、観客は一回に15人しか入れない。
ベルギーに拠点を置くハイネ・アヴダル(Heine Avdal)と篠崎由紀子は、今年2月にも横浜で『Field Works-office』という作品を上演している。この時の会場はオフィスビルの一室で、実際に通常業務が行なわれている中で展開されるインスタレーション・パフォーマンスだった。筆者は見ることができなかったのだが、通常勤務中の社員たちとパフォーマーが入り混じり、観客はわずか数名のみというこの「フィールドワーク」はいかにも刺激的なアイディアである。それに対し、今回の『横浜借景』は実際に人が住んでいる住宅ではない。家具や日用品を使いながら日常と虚構の境界で戯れるようなパフォーマンスなのだろう、との予測は容易に立つが、やはり住宅展示場のモデル住宅という点に物足りなさを感じる。本当に誰かが生活している家を使うことは難しかったのだろうか。——しかし実際に会場に着いてみると、まったく違う感情が湧き起こってきた。
住宅展示場は駅から徒歩10分ほどのところで、殺風景な商業ビルなどに隣接した敷地に、意匠を凝らしたモデル住宅が居並ぶ。開演前に、家々を眺めながら少し歩き回ってみた。レンガ造りの壁に巨大なガラスが大胆にはめ込まれていたり、モダンな間取りに贅沢な和室が組み合わされていたり、お洒落なカフェのようなテラスが設けてあったり、一軒一軒のデザインはほとんど無邪気ともいえるほどの、「理想の住まい」への夢と憧れに満ちている。モデル住宅とは、予算や周辺環境などによって妥協を強いられる実際の建築とは異なり、住まいに対する人々の希望や欲望を極端なまでに凝縮して見せるものなのだ。
しかしこうした「理想的な」家々の輝かしく誇らしげですらある佇まいが、不毛な絵空事として感じられてしまったとしても、それは決して筆者の主観ではないだろう。3月11日のあの震災を経験し、そして今なお原発事故の脅威にさらされ続けているわれわれは、こうした無邪気な「理想」の展示を前にして、虚しさを覚えずにはいられない。安心して住まうことのできる「家」などという場所のイメージを、われわれはもう持てなくなっているのである。あの日から半年以上が経ち、ようやく余震は終息しつつあるものの、土壌や食物の放射能汚染が広がっているニュースは毎日報じられ、不安はいや増すばかりだというのに、被災地を除けばあたかも元の日常生活が取り戻されたかのような錯覚さえ生み出されている。政府やマスメディアによる巧妙な演出がいかに効果的に働いているとはいっても、こんな状況下で「理想の住まい」などというものに本気になれる人はいないはずである。これこそまさにわれわれの直面している現実なのだ。
会場となる住宅の広々とした玄関に足を踏み入れると、部屋や廊下のあちこちに人がいて、凍りついたように停まっている。テーブルで乾杯をしている男女、ソファで新聞を読む男、台所で料理をしている女、など。カチコチという時計の音だけが響いている。いくつもの部屋の中を見て回っていると、やがて料理をする音や、話し声などが少しずつ聞こえ始め、パフォーマーたちもゆっくり動き出す。階段をゆっくり降りてくる男、窓の外をのぞき込む女、トイレに入ってうずくまる男。静まり返ってはいるが、生活音が建物の中のあちこちに置かれているらしいスピーカーから時折聞こえてくる。観客はパフォーマーたちの動きを追ったり、音の聞こえてくる方へ移動したりしつつ、部屋や廊下などの空間を味わい、無言の人々が演じる日常生活の断片を見る。少女のようなワンピースを着たダンサーは子供部屋で一心不乱にお絵かきをしている。スーツ姿の男が赤ん坊の人形をもって来て、半屋外に作り付けられた贅沢なジャグジーで体を洗ってやる。台所で料理をしていた女はベッドルームに移動して、どういうわけか顔を手で覆いながら徐々に激しく暴れ始め、錯乱状態に陥って部屋の隅にうずくまる。テラスで他愛もない口喧嘩をし始める男女は、自分のセリフを、紙で作ったマンガの吹き出しのようなものを自分で頭上に掲げることによって示す。
パフォーマーたちの演技は、一見すると日常動作に近いが、しばしばマンガ的に誇張された無言の身振りでもあり、生々しいリアルさと芝居がかった虚構性の絶妙なあわいにある。そしてそれは、建物自体に充満する作り物めいた「日常」の雰囲気とも見事に呼応している。つまりモデル住宅が、現実の住居というよりもむしろ住居に対するわれわれのイメージや欲望を凝縮して映し出してみせるシミュラークル(simulacre)であるように、彼ら彼女らの演技もまた、瑣末な日常を生々しくリアルに提示するのではなく、日常生活についてわれわれがどのようなイメージを抱き、どのような欲望を抱いているかを凝縮して提示するシミュラークルに他ならないのである。
やがてテラスに隣接したバーで音楽がかかると、全員がそこに集まってきて、踊ったり、酒を飲んでふざけ合ったり、のパーティーが始まる。ひとしきりの騒ぎが終わると、パフォーマーたちは一人ずつ階段を降りて去っていくのだが、観客もそれを追って階下に移動すると、そこにはもう誰もいない。リビングも台所も風呂場ももぬけの殻で、ただ空虚な時間が流れ続けているばかりだ。しかし室内には、人々の気配が残っているように感じられる。もういなくなってしまった人々の痕跡、記憶、そしてそれを包み込むようにして支える「家」という空間だけが、静かに持続している。それは不意を突くようにして訪れた、メランコリックな光景だった。津波によって消えた町、あるいはゴーストタウンになってしまった福島の町の中に佇んでいるような、あるいはまた、被災地から遠く離れたわれわれの日常生活の根底が突如として剥き出しになって現れたような、そんな瞬間だった。
アヴダルと篠崎の『横浜借景』は、われわれの日常的な生のありよう、すなわち今まで(3月11日まで)当たり前のように過ごして来た日々の営みがどのようなものであったか、そして「日常」なるものに対してわれわれが漠然と抱いてきた安心感と依存とを、はっきりと対象化して見せてくれた。当分の間、われわれが安心して過ごすことのできる「日常」などは訪れないだろう。物理的条件ばかりではない。むしろ「日常」をめぐるわれわれのイメージや欲望をこそ、変えなければならない。そしてその可能性は今まさに開かれているともいえるのだ。
『Borrowed Landscape – Yokohama(横浜借景)』
2011年10月28日〜11月1日
会場:横浜ホームコレクション内「ハウゼ」モデルホーム
公演の詳細はこちら↓
http://borrowed-landscape.jp
2012年1月18日水曜日
「鳥日」公演の当日券について
本公演の前売チケットは完売しています。
キャンセルが出た場合のみ、当日券を発行しています。当日券のお問い合わせは、以下のご連絡先で、10時〜お電話にて承っております。
当日券のお問い合わせ:090-6346-5820
キャンセルが出た場合のみ、当日券を発行しています。当日券のお問い合わせは、以下のご連絡先で、10時〜お電話にて承っております。
当日券のお問い合わせ:090-6346-5820
2012年1月12日木曜日
「We dance 京都2012」特設サイト・リニューアル
プログラムや参加アーティスト/タイムテーブルなどの詳細をアップしています。
http://www.wedance.jp
チケットのご予約に関して
チラシには、特設サイトの「チケットフォーム」から予約と記載しましたが、もうしばらくお待ちください。現在チケットは、メールにてご予約を承っております。
①参加プログラム②枚数③氏名④連絡先
(メールアドレスと当日連絡がとれる電話番号)を明記して
info@offsite-dance.jp までお申し込みください。確認のご連絡を申し上げます。
http://www.wedance.jp
チケットのご予約に関して
チラシには、特設サイトの「チケットフォーム」から予約と記載しましたが、もうしばらくお待ちください。現在チケットは、メールにてご予約を承っております。
①参加プログラム②枚数③氏名④連絡先
(メールアドレスと当日連絡がとれる電話番号)を明記して
info@offsite-dance.jp までお申し込みください。確認のご連絡を申し上げます。
2012年1月11日水曜日
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